アイデア分析①
毎月新規サービス案を考えているが、その中から1つピックアップし、先月読んだ『実践マーケティング戦略』を元に分析してみようと思う。
サービス案について
サービス名:「30s」(仮)
形態:スマートフォンアプリ、Webサイト
料金:無料(一部有料)
内容:アーティスト側に曲、または動画の「聴いてほしいところ」の30秒を切り取ってもらい公開する。アーティスト側にとっては一番聴いてほしい部分を手軽に伝えることができ、リスナー側にとっては自分で飛ばす手間なく聴きたい部分を手軽に聴けるという「いいとこどり」のメリットがある。
思いついた経緯:TwitterにおいてYoutubeに上がっているアーティストの動画の主にサビ部分を30秒で切り取り、「30秒動画紹介bot」などと謳うアカウントが増えていること。また、「試聴用」として同じく30秒以内に切り取った動画をアーティスト自身(主にインディーズ)が上げることが増えていることが目についた。つまり、前奏を聴かずサビまで飛ばしてしまう人が多いためその手間を省くためにこのような手が取られている。
前者に関しては「アーティストの許可なく動画を切り取っている」といった意見もあり賛否両論となっているため、公式としてそのようなサービスを出せたら良いのではないか、と考えた。
マーケティング分析((参考:佐藤義典『実践マーケティング戦略』(日本能率協会マネジメントセンター、2015年〔初版:2005年〕)))
佐藤義典『実践マーケティング戦略』(日本能率協会マネジメントセンター、2015年〔初版:2005年〕)を元に、前述案の分析を行う。今回は、本書の「戦略BASiCS」と「マインドフロー」を利用する。
①戦略BASiCS
Battlefield(戦場):「インディーズ音楽試聴市場」
(ex)競合・・・「Eggs」、「Audioleaf」など
Asset(マーケティング資産):「競合他社より強い顧客とのつながり」(仮)
→Assetとは、他社にない、競争上の優位となりうる独自資産。Strengthを支えるもの。今はまだ自分自身が会社に属しているわけではないため、「強い顧客とのつながり」を独自資産として仮定します。
Strength(強み・差別化ポイント):「手軽さ」
→アーティスト自身が「らしさ」を切り取ることでリスナーに伝えたい部分を手軽に届けることができる。リスナーは、曲ないしは動画を飛ばす手間なく聴きたい部分をすぐに、手軽に聴くことができる。
Customer(顧客ターゲット)
アーティスト(10代後半~30代男女)・・・インディーズとして音楽活動をしている可能性の高い年齢層をターゲットとする。
リスナー(10代後半~30代前半男女)・・・インディーズ音楽に対する需要が高く、Webやアプリを通じて音楽を聴く若年層をターゲットとする。
Selling Message(売り文句):「30秒で新たな音楽に出会う。」
②マインドフロー
顧客に実際に商品を購入してもらう、ないしはサービスを利用してもらうまでに誘導するための考え方。それでは、このサービス案を顧客に利用してもらうにはどうすれば良いか。以下の通りとなる。
認知:顧客がサービスの存在に気付くよう、分かりやすい宣伝を打ち出すと共に口コミでのユーザー獲得を目指す。
興味:サービスに目が移るよう、目を引く概要を伝える。
行動:目を引いた後に、詳しく調べたくなるような内容を打ち出す。
比較:サービスを使うかどうか考えた時に、顧客に使う選択をしてもらるような「魅力」をもたせる。
購買:アプリのダウンロードないしはWebサイトへの登録を促せるような分かりやすい内容、価格(ここでは基本無料)とする。
利用:顧客が実際にサービスを使い、その手軽さ、楽しさ、面白さを実感してもらう。
愛情:顧客が口コミを広めたり、日常的に利用したくなるような総合的満足度を生み出す。
以上が、この度のサービス分析となる。飽くまで想定としてこの分析を行っているが、このサービスを実現させるような心持ちで今後もマーケティング分析に挑みたいと考えている。
参考
- 作者: 佐藤義典
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2005/04/22
- メディア: 単行本
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